フィンフルエンサーとは?活用するメリットと注意点、有名なフィンフルエンサー7名も紹介!

近年、SNSを活用したマーケティング施策の中で、「金融分野でもインフルエンサーを活用できないか」と検討する金融機関・金融関連企業が増えています。特に若年層や投資初心者層に対して、従来の広告や公式発信だけではリーチしきれないという課題を感じている担当者の方も多いのではないでしょうか。

一方で、金融領域は規制やコンプライアンスへの配慮が不可欠な分野です。「インフルエンサーを起用して本当に問題ないのか」「どこまで発信してよいのか」「炎上や誤解につながらないか」といった不安から、施策検討が進まないケースも少なくありません。

そこで本記事では、金融業界のマーケティング担当者・SNS運用担当者向けに、「フィンフルエンサーとは何か」という基本的な考え方から、活用するメリット、注意すべきポイント、実際に影響力を持つ有名な金融系インフルエンサーまでを整理して解説します。

この記事はこんな人におすすめ
  • 金融機関・金融関連企業で、SNSマーケティング施策を検討している担当者
  • インフルエンサー活用に興味はあるが、金融分野での実施に不安を感じている方
  • 若年層や投資初心者層への認知・理解促進に課題を感じている方
  • フィンフルエンサーの起用を検討するにあたり、メリットとリスクを整理したい方
この記事を書いた人
苛原寛のアバター 苛原寛 株式会社ファイマケ 代表取締役

慶應義塾大学商学部卒。東京海上日動火災保険で3年間法人営業を担当した後に起業。金融機関のSNS運用代行やWebコンテンツ制作・マーケティング支援を専門におこなう。 制作に携わった金融コンテンツは1万件以上。Xフォロワーは8,000人超。1級ファイナンシャル・プランナーの資格を保有。

目次

フィンフルエンサーとは?注目される背景と活用メリット

フィンフルエンサーとは、「ファイナンス(Finance)」と「インフルエンサー(Influencer)」を組み合わせた造語で、投資や資産運用などのお金に関する情報を、SNSや動画プラットフォームを通じて発信する人のことです。金融分野に特化しながら、生活者目線で分かりやすく情報を伝えている点が特徴です。

近年は投資や資産形成への関心が高まり、金融情報の取得手段も公式サイトや広告だけでなく、SNS上の解説や体験談を参考にする人が増えています。こうした背景から、フィンフルエンサーを通じた情報発信が注目されています。

フィンフルエンサーの特徴

フィンフルエンサーの大きな特徴は、金融という専門性の高い分野を扱いながらもフォロワーにとって親しみやすい言葉で情報を伝えている点です。制度や商品などの難解になりやすいテーマについても、自身の経験や考え方を交えながら解説することで、理解しやすい形にしています。

また継続的な情報発信を通じて、フォロワーとの信頼関係を築いている点も重要です。日々の発信の積み重ねによって、「この人の意見なら参考にしたい」と思われる存在になっています。

金融情報の受け取られ方が変化している背景

現在、資産形成や保険などの金融情報は企業や公的機関が一方的に発信するものだけでなく、第三者の視点を通じてユーザーが理解するケースが増えています。SNSの普及により、個人の解説や意見が拡散されやすい環境が整ったことが、その背景にあります。

特に投資初心者にとっては、公式情報よりも「実際に取り組んでいる人の話」や「同じ立場の人の体験談」のほうが心理的な距離が近く、受け入れやすい傾向があります。このような情報環境の変化が、フィンフルエンサーの存在感を高めています。

フィンフルエンサーを活用するメリット

フィンフルエンサーを活用するメリットの一つは、すでに形成されているフォロワーやファン層に対して情報を届けられる点です。金融分野では、「誰が発信しているか」が重視されやすく、信頼されている人物からの情報は前向きに受け止められやすい傾向があります。

企業の公式アカウントから発信する場合と比べて、フィンフルエンサーを通じた情報発信は心理的なハードルが低く、生活者目線で理解されやすい点が特徴です。企業にとっては、すでに信頼関係が構築されたコミュニティにアプローチできることが、大きな価値といえるでしょう。

ファイマケ代表 苛原寛

フィンフルエンサーを活用することで広告色を抑えた訴求がおこなえます!

フィンフルエンサーによって強みとするSNSが異なる!

フィンフルエンサーは、すべてのSNSで同じ影響力を発揮するわけではありません。発信スタイルやフォロワーとの関係性は、プラットフォームごとに大きく異なります。そのため、企業がフィンフルエンサーを起用する際は、「誰に依頼するか」だけでなく、「どのSNSで強みを持つフィンフルエンサーか」という視点が重要になります。

YouTube:理解促進・制度解説に強い

YouTubeは、フィンフルエンサーの中でも特に体系的な解説を得意とする人が多いSNSです。投資初心者向けの基礎知識から、制度の仕組み、具体的な運用の考え方まで、長尺動画を通じて丁寧に伝えることができます。

金融機関や金融関連企業にとっては、商品や制度の背景をしっかり理解してもらいたい場面で相性が良く、フィンフルエンサーと連携した解説動画は、公式サイトや広告では伝えきれない補足情報として機能します。

また、YouTubeのコンテンツは検索されやすく、公開後も継続的に視聴される傾向があるため、短期施策だけでなく、中長期での理解促進や教育コンテンツとして活用しやすい点も特徴です。

X(旧Twitter):速報性・相場観の共有に強い

X(旧Twitter)は、短文での情報発信を得意とするSNSです。市況の変化や金融ニュースに対して、リアルタイムでコメントを発信するフィンフルエンサーが多く、相場観やトレンドを把握したい層に強い影響力を持っています。

企業側から見ると、新しい取り組みやニュースについて、タイミングを逃さず情報を届けたい場合に有効です。速報性を活かした話題づくりや認知拡大を目的とした施策と相性が良いSNSといえるでしょう。

投稿にリポストやリプライが多くつけば、一気に投稿が拡散されます。

Instagram:女性へのリーチと密なコミュニケーションに強い

Instagramは、20代から50代の特に女性ユーザーの比率が高い点が特徴です。そのため、20〜50代の女性を主なターゲットとする金融サービスや情報発信において、相性の良い媒体といえます。

またInstagramはストーリーズやDMといった機能を活用したコミュニケーションが行われているケースが少なくありません。投稿をきっかけに、フォロワーから質問や相談が寄せられ、それに対してフィンフルエンサーが直接やり取りをしている場面も見られます。

このように、Instagramは一方的に情報を届けるだけでなく、双方向のコミュニケーションが生まれやすいSNSです。フィンフルエンサーとフォロワーの距離が近く、信頼関係が構築されやすいため、金融分野のように「分からないことを気軽に聞きたい」「まずは相談したい」というニーズとも相性があります。

金融機関や金融関連企業にとっては、制度や商品の詳細説明を行う場というよりも、関心喚起や理解の入り口、そして生活者との距離を縮める接点として活用しやすいSNSといえるでしょう。

TikTok:若年層へのリーチに強く、関心喚起を目的とした活用が向いている

TikTokは、他のSNSと比べて若年層の利用割合が高く、10代〜20代を中心に幅広く利用されています。そのため、金融分野においても、これまで接点を持ちづらかった若い世代にリーチできる点が大きな特徴です。

一方で、TikTokでは情報量の多い説明コンテンツよりも、面白さや意外性があり、最初の数秒で目を引くコンテンツが拡散されやすい傾向があります。そのため、制度や商品を正面から解説する形の発信は、必ずしも相性が良いとはいえません。

フィンフルエンサーを起用する場合は、知識を伝える役割というよりも、「金融をテーマにしたストーリー」や「日常の中にあるお金の悩み」を切り取ったコンテンツとして設計するほうが、TikTokの特性に合いやすいでしょう。インフルエンサーを起用したショートドラマ形式の動画などは、その一例です。

有名なフィンフルエンサー7選!

フィンフルエンサー(金融系インフルエンサー)の中から、各SNSで特に影響力のある7名を紹介します。それぞれの発信スタイルや特徴を、自社の施策に適したインフルエンサー選定の参考にしてください。

YouTube

YouTubeを中心に活動するインフルエンサー3名を紹介します。

節税オタクふゆこ

節税オタクふゆこ

元メーカーで開発職として働いていた経験を持つ20代女性のYouTuberで、FIREではなく「FI(経済的自立)」を目標に、節約や投資に関する情報を発信しています。生活者に近い目線で、資産形成の考え方や実践方法を分かりやすく伝えている点が特徴です。

高配当株投資やインデックス投資を中心とした運用を行い、自身の経験をもとにした実践的な資産形成の取り組みを紹介しています。会社員時代から節約と投資を積み重ね、20代で1,000万円の貯蓄を達成した経緯もあり、投資初心者や若年層を中心に共感を集めています。

特徴元メーカー開発職の20代女性
フォロワー数等YouTubeチャンネル登録者数:65.4万人
X:3.9万人
書籍等『貯金はこれでつくれます 本当にお金が増える46のコツ』(アスコム)

ぽんちよ

【投資家】ぽんちよ

日本株や米国株、投資信託を中心に投資を行い、NISAやiDeCoも活用している20代の個人投資家です。投資初心者に向けて、証券口座の使い方や制度の基本を丁寧に解説する発信を行っています。

また、副業やセミリタイアといった働き方に関する情報も取り上げており、等身大の視点での発信が特徴です。同世代の投資初心者を中心に共感を集めています。

特徴個人投資家
フォロワー数等YouTubeチャンネル登録者数:49.7万人
Instagram:6.4万人
X:2.6万人

両学長 リベラルアーツ大学

両学長 リベラルアーツ大学

YouTube登録者数553万人を誇る、国内でもトップクラスの金融系YouTuberです。投稿動画は3,000本以上、総再生回数は9億8,900万回を超えており、長年にわたって継続的に金融情報を発信してきた点が特徴です。

一方で、発信は主に独自のコミュニティ内で完結しており、企業とのタイアップ企画などに起用されるケースは多くありません。そのため、影響力は非常に大きいものの、企業施策での起用はやや難易度が高いかもしれません。

特徴IT経営・投資家
フォロワー数等YouTubeチャンネル登録者数:553万人
Instagram:54.2万人
X:51.2万人
書籍等『本当の自由を手に入れる お金の大学』(朝日新聞出版)

X(旧Twitter)

Xで影響力のあるインフルエンサーを紹介します。

テスタ

テスタ X公式アカウント

20年連続でプラスの運用成績を維持し、2024年2月には累計利益100億円を達成した個人投資家です。Xのフォロワー数は100万人を超えており、専業投資家の中でも特に高い影響力を持つアカウントとして知られています。

長期間にわたって安定した成果を出し続けてきた実績が、発信内容に対する信頼性や説得力につながっている点が特徴です。

特徴専業投資家
フォロワー数等YouTubeチャンネル登録者数:13.8万人
X:103.2万人

Instagram

Instagramで認知度の高いインフルエンサーを紹介します。

りりな

りりな Instagramアカウント

「さらば、節約だけの人生」を掲げ、主婦目線での実践的な資産形成の考え方や取り組みを発信しています。日常のライフスタイルに根ざした内容と、具体的な数字を交えた等身大の発信が特徴で、特に女性からの共感を集めています。

また、「マネハピ部」という有料のオンラインコミュニティを運営しており、累計メンバー数は6,000人を超えています。フォロワーとの距離が近く、熱量の高いファンが多い点も大きな特徴といえるでしょう。

特徴主婦投資家
フォロワー数等YouTubeチャンネル登録者数:5.9万人
Instagram:29.5万人
Voicy:2.7万人
書籍等『主婦にやさしいお金の増やし方BOOK』(KADOKAWA)

専門家

ここでは、金融業界での専門的なキャリアを背景に発信を行っているインフルエンサーを紹介します。テレビ出演やメディア連載などの実績も多く、専門性と権威性の両面を兼ね備えている点が特徴です。

金融分野における信頼性を重視する企業にとって、ブランディングや信用力の向上を目的とした施策と相性の良い人材といえるでしょう。

馬渕磨理子

馬渕磨理子の株式クラブ

専門的な経済分析をベースに、投資戦略や市場の見方を分かりやすく発信している経済アナリストです。大学での教育活動をはじめ、メディア出演や執筆など幅広い分野で情報発信を行っています。

高い専門性を持ちながらも、難しい内容を噛み砕いて伝える語り口が特徴で、幅広い層の金融リテラシー向上に貢献しています。

特徴経済アナリスト、日本金融経済研究所代表理事
フォロワー数等YouTubeチャンネル登録者数:49.8万人
X:13.8万フォロワー
書籍等『5万円からでも始められる! 黒字転換2倍株で勝つ投資術』(ダイヤモンド社)
『京大院卒経済アナリストが開発! 収入10倍アップ高速勉強法 』(PHP研究所)

エミン・ユルマズ

エミン・ユルマズ X公式アカウント

野村證券でM&Aアドバイザリーや機関投資家向け営業に従事した経験を持つエコノミストで、その後レディーバードキャピタルを設立しました。グローバルな視点から日本経済や金融市場を分析し、独自の切り口で情報発信を行っています。

メディア出演やセミナー登壇、執筆活動に加え、SNSを通じた発信にも積極的で、専門性の高い内容を幅広い層に届けている点が特徴です。

特徴エコノミスト、グローバルストラテジスト
フォロワー数等X:49.7万フォロワー
note:2.7万フォロワー
書籍等『エミン流「会社四季報」最強の読み方』(東洋経済新報社)
『大インフレ時代! 日本株が強い』(ビジネス社)

株式会社ファイマケでは、本記事で紹介した7名のインフルエンサーに加え、金融機関のマーケティング施策に活用可能な約200名の金融系インフルエンサーのリストを独自に保有しています。

これらのリストは、金融業界での活用を前提とした観点で整理しており、お問い合わせいただいた企業様に限定してご提供しています。金融系インフルエンサーの起用やSNSマーケティング施策を検討されているご担当者の方は、ぜひ一度ファイマケまでご相談ください。

フィンフルエンサーを活用する際の注意すべきポイント

フィンフルエンサー活用には多くのメリットがある一方で、金融分野ならではの注意点も存在します。特に企業として取り組む場合は、以下のポイントを事前に整理しておくことが重要です。

法令・ガイドラインへの配慮は必須

金融商品やサービスに関する情報発信では、法令や業界ガイドラインへの配慮が欠かせません。断定的な表現や、リスクがないかのように受け取られる表現は、意図せず問題となる可能性があります。

インフルエンサー本人に悪意がなくても、発信内容によっては企業側が責任を問われるケースも考えられます。そのため、発信してよい内容・避けるべき表現について、事前にルールを共有し、投稿内容を確認する体制を整えることが重要です。

インフルエンサー選定は「知名度」だけで決めない

フィンフルエンサーを選定する際、フォロワー数や知名度だけで判断してしまうと、自社の目的と合わないケースがあります。

重要なのは、そのインフルエンサーのフォロワー層や発信スタイルが、自社が届けたいターゲット・情報と一致しているかどうかです。投資初心者向けのサービスなのか、ある程度知識のある層向けなのかによって、適したフィンフルエンサーは大きく異なります。

また、過去の発信内容や炎上歴、フォロワーとの関係性についても、事前に確認しておくことが望ましいでしょう。

ファイマケ代表 苛原寛

「フォロワー数=フィンフルエンサーの訴求力の強さ」ではありません。投稿のエンゲージメントが高くコアなファンがいるフィンフルエンサーであれば、フォロワーが1万人程度でも十分に効果を発揮します!

どこまで任せて、どこから管理するかを決めておく

フィンフルエンサーの強みは、生活者目線で語れる点にありますが、すべてを自由に任せてしまうと、企業側の意図やコンプライアンスから外れてしまう可能性があります。

どの部分を企業が監修し、どの部分をインフルエンサーの裁量に委ねるのか。役割分担を明確にしたうえで進めることが、トラブル防止につながります。

ティブなコメントが目立つ場合は要注意。炎上経験の有無、投稿内容の一貫性も、リスク管理の観点から重要です。

SNS運用代行会社の支援を受ける

インフルエンサー施策を検討する際、「自社で直接インフルエンサーに連絡すればよいのでは」と考える担当者もいるかもしれません。しかし実際には、広告主が直接インフルエンサーと交渉を行うケースは多くありません。

多くの場合、SNS運用代行会社やインフルエンサーマーケティングを専門とする代理店を介して施策が進められます。これらの代理店は、豊富なインフルエンサーリストを保有しているだけでなく、企業の目的やターゲットに応じた人材を提案できる点が強みです。過去の実績データやフォロワー属性に関する分析情報をもとに、より精度の高いキャスティングが可能となります。

また、インフルエンサー施策には、キャスティングだけでなく、契約書の作成、投稿内容の調整、スケジュール管理、効果測定など、多くの工程が伴います。代行会社を活用することで、これらの煩雑な業務を一括して任せることができ、社内リソースの負担を大きく軽減できます。

特に金融業界では、景品表示法や金融商品取引法を踏まえた表現チェックやコンプライアンス対応が欠かせません。金融業界に特化したSNS運用代行会社であれば、こうした法規制への理解や運用実績を持っているため、リスクを抑えながら施策を進めやすくなります。

金融機関のSNSマーケティングならファイマケ!

ファイマケは、金融機関向けのSNSマーケティング支援に特化しています。インフルエンサーのキャスティングから投稿設計、コンプライアンスチェック、効果測定まで、施策全体を一貫してサポート可能です。

1級ファイナンシャル・プランナー資格を持つ代表・苛原の監修により、証券会社、保険会社、銀行など多数の金融機関のSNSマーケティングを支援してきた実績があります。

「どこから手をつければいいかわからない」「法規制への対応が不安」「専門家のサポートが必要」といった課題をお持ちの方は、ぜひ一度ファイマケまでご相談ください。

  • URLをコピーしました!

著者情報

苛原 寛のアバター 苛原 寛 株式会社ファイマケ 代表取締役

慶應義塾大学商学部卒。東京海上日動火災保険で3年間法人営業を担当した後に起業。金融機関のSNS運用代行やWebコンテンツ制作・マーケティング支援を専門におこなう。
制作に携わった金融コンテンツは1万件以上。Xフォロワーは8,000人超。1級ファイナンシャル・プランナーの資格を保有。

目次