金融機関こそYouTube活用を!成功事例5選と運用のポイントを徹底解説

金融機関のマーケティングにおいて、YouTubeは無視できない存在となっています。「ググる」だけでなく「YouTubeで調べる」習慣が定着しつつあり、動画で金融情報を得るニーズが高まっています。
本記事では、なぜ今金融機関にYouTube運用が求められているのかを解説し、成果を出す動画の共通点や金融機関の成功事例5つをご紹介します。さらに、内製で動画運用する際につまずきやすいポイントと対策にも触れます。金融機関のSNS支援実績豊富な筆者(ファイマケ代表・苛原寛)が、最新のトレンドに基づき解説します。
- YouTube活用の必要性や他社事例を知りたい金融機関のマーケティング担当者の方
- チャンネル運用で成果が出ず悩んでいる、またはこれから始めたい金融機関のSNS/デジタル担当者の方:
- 上司やクライアントに事例調査を任された代理店担当者の方
なぜ今、金融機関にYouTube運用が求められているのか
今、金融機関がYouTube運用を始めるべき理由を解説します。

金融情報の主要接点が「検索×動画」に移行している
かつて金融商品の情報収集といえばYahooやGoogleなどの検索エンジンで記事を読むのが主流でした。しかし昨今では、利用者が知りたいことをまずYouTubeで検索する動きが顕著です。実際、YouTubeはGoogleに次ぐ世界第2位の検索エンジンであり、特に若年層を中心に「何か調べよう」と思った際に真っ先にYouTubeを使う人が増えています。金融に限らず複雑な内容ほど「動画で見た方が分かりやすい」という意識が広がっており、投資の始め方や制度解説なども動画で探すユーザーが急増しています。
【例えば】「NISAってなに?」「株式投資 初心者」といったキーワードでYouTube検索すれば、多数の解説動画がヒットします。動画なら図解や実例を使いながら専門用語をかみ砕いて説明できるため、初心者にも理解しやすいからです。「百聞は一見にしかず」という格言通り、人はテキストより映像から情報を得る方が直感的に理解しやすいものです。
特にZ世代・ミレニアル世代ではこの傾向が顕著です。ある調査では、18~26歳のZ世代の約59%がYouTubeを「ある程度または非常に信頼できる情報源」と回答し、主要プラットフォーム中トップだったとの結果も出ています。
認知拡大・金融教育・信頼/安心感の醸成の役割を担うことができる
認知拡大
YouTubeは国内で月1回以上使う人が約68%と利用者が多いです。。動画がひとたび人気になれば、検索や関連動画経由で企業と接点のなかった層にも届き、ブランド認知を一気に拡大できます。
金融リテラシー教育
金融庁も金融リテラシー向上を掲げていますが、金融機関が自社YouTubeで教育コンテンツを発信する意義は大きいです。投資の基本や資産形成の考え方などを動画で解説すれば、ユーザーの理解が深まり市場全体の裾野を広げることができます。企業が先生役となって金融知識を提供すれば、「この証券会社(銀行)は自分たちのためになる情報をくれる」という信頼につながり、ひいては自社サービスの利用促進にも寄与します。
信頼・安心感の醸成
金融業界では何より「信頼」が重要です。YouTubeは文字情報だけでは伝わりにくい企業の人となりや誠実さを映像で伝えることができます。社員や専門家が顔出しで丁寧に解説する動画は視聴者に安心感を与え、「この会社はちゃんとしていそうだ」というイメージアップが可能です。また動画内で寄せられた質問に回答したり、親しみやすい語り口で話したりすることで、双方向のコミュニケーションを感じさせファンを育成する効果も期待できます。
ファイマケ代表 苛原寛テキスト情報よりも動画の方が伝えられる情報量が多いため、よりユーザーに信頼と安心を届けられます!
Xでは代替できないYouTubeの強み
X(旧Twitter)はタイムライン上ですぐ流れていく「フロー型」のSNSですが、YouTubeは投稿した動画がアーカイブされ続け再生される「ストック型」のプラットフォームです。例えば2年前にアップしたNISA解説動画が、NISAについて興味を持ったユーザーのおすすめ動画に今でも表示されるといった形でコンテンツが長期間にわたり資産として機能します。一度有益な動画を作れば半永久的に顧客接点を生み続ける点が賞味期限が短いSNSより費用対効果が高いのです。
またYouTubeはGoogle検索との相性も抜群です。金融関連ワードでGoogle検索すると、上位にYouTube動画が表示されるケースも増えています。つまりYouTubeに良質な動画を置いておけば、検索経由で継続的に見込み客を呼び込めるのです。さらに各動画の説明欄や固定コメントには、自社サイトや口座開設ページへのリンクを直接掲載できます。YouTubeなら視聴者が興味を持った瞬間にワンクリックでCV(コンバージョン)に誘導可能です。
金融機関のYouTube運用で成果が出る動画の共通点
YouTubeはただ動画を作ってアップすれば伸びるというものではありません。金融機関のYouTube運用で成果が出る動画の共通点を紹介します。


「教育×エンタメ」が視聴維持率を高める
金融系コンテンツ最大の課題は、専門性が高く退屈に感じられがちな点です。いくら良い情報でも、視聴者が途中で離脱しては伝わりません。YouTubeアルゴリズム上も、動画の視聴維持率(最後まで視聴された割合)が重要で、維持率が高い動画ほどプラットフォームに評価されおすすめ表示されやすくなります。そこで鍵となるのがエンタメ性を掛け合わせる工夫です。
「金融知識を教える」だけでなく笑いやストーリー性を盛り込んで退屈させない演出が必要です。後述する松井証券は良い成功例と言えるでしょう。
出演者設計が成否を分ける
YouTubeは誰が話すかによって視聴者の反応が大きく変わります。自社の社員が出演すれば企業メッセージを忠実に届けられますが、堅い印象になりすぎる恐れがあります。専門家(ファイナンシャルプランナーやエコノミスト)なら信頼性抜群ですが、一般視聴者との温度差が出ることもあります。一方で有名タレントやお笑い芸人、YouTuberなどのインフルエンサーを起用すれば、一気に華やかさや拡散力が増しますが、金融知識とのバランスを取る必要があります。
大事なのは、「視聴者の分からないポイントを代弁してくれる存在」を配置することです。例えば松井証券の動画では、お笑い芸人が投資初心者の立場で素朴な疑問を投げかけ、プロ投資家のテスタさんが専門的な解説をフォローする構成になっています。芸人という視聴者寄りのキャラクターが「それってどういうこと?」「難しそう~!」と突っ込むことで、視聴者は置き去りにされず安心して内容についていけます。
誰が出るか迷ったら、「この人が話すと視聴者はどう感じるか?」を軸に検討しましょう。視聴者と同じ目線で疑問を呈し驚き一緒に学んでくれる出演者がいれば、動画の親近感と理解度は格段に高まります。それが有名人であれ社員であれ、視聴者に寄り添える語り手を据えることが成功のカギです。



出演者は動画ターゲットを意識しましょう。ターゲットと金融リテラシーや前提条件が近い演者を起用することで、視聴者も動画を自分事として見ることができます!
YouTubeアルゴリズムから見た金融動画の勝ち筋
YouTubeで成果を出すにはアルゴリズム理解も欠かせません。アルゴリズムに好まれる指標として代表的なのが「クリック率(CTR)」「視聴維持率」「再生回数増加の勢い」などです。
サムネイルとタイトルでクリック率を上げる
まずはクリックされなければ始まらないので、サムネイル画像とタイトルで勝負します。金融機関だと固く真面目にまとめがちですが、視聴者の目に留まる工夫が必要です。例えば「初心者必見!」「○○するための3つのコツ」といったベネフィットが伝わるタイトルや、人物の驚いた表情・数字やキーワードを大きくあしらった目立つサムネイルなど、ついクリックしたくなる要素を盛り込みます。
ただし釣りタイトルは厳禁で、内容と乖離しない範囲で興味を引く工夫をしましょう。CTRが上がればYouTubeは「この動画はユーザーに支持されている」と判断し、より多くの人にインプレッション(露出)を与えてくれます。
視聴維持率を上げる
視聴維持率(どれだけ最後まで見られたか)は、特に金融系のように離脱が起きやすいジャンルでは重要なKPIです。維持率を高める工夫として、動画冒頭の掴みで最後まで見る価値を宣言したり、途中にクイズや具体例を挟んで単調さを避けたりといったテクニックがあります。また、シリーズ化も有効な戦略です。連続企画にして「次はどんな内容だろう?」と興味を繋ぎ留めれば、チャンネル全体の視聴時間が伸びます。
実際、野村證券がUUUMと組んだ「マネーの亀【MANEKAME】」ではシーズン1~3までシリーズ展開し、投資初心者向けの企画を段階的に提供して支持を集めました。シリーズものは視聴者に「次も見よう」という習慣をつけ、再生リストで一気見されることで総再生時間も増えます。
金融機関のYouTube運用事例5選
ここからは、実際に金融機関がYouTubeを活用して成果を上げている事例を5つご紹介します。それぞれ動画コンテンツの戦略や工夫点に注目し、自社で取り組む際のヒントにしてみてください。
【事例①】松井証券|投資教育をエンタメ化したYouTube戦略
松井証券は「投資を始めたばかりの方、これから始めようという方に、楽しく資産運用を学んでもらう」というコンセプトで、公式チャンネルにオリジナルシリーズ『資産運用!学べるラブリー』を2020年7月から展開しました。お笑いコンビのマヂカルラブリーと、累計利益100億円を超えるカリスマ投資家テスタさんをメイン出演者に起用し、お笑いと投資教育を融合させた斬新な動画コンテンツで大きな話題を呼んでいます。
松井証券の動画戦略で特筆すべきは、ターゲット視聴者を「投資初心者」に絞り込んだ点です。「学べるラブリー」シリーズ内では、毎回マヂカルラブリーの野田クリスタルさん・村上さんが「投資って難しそう~」と初心者丸出しのリアクションをとり、それに対してテスタさんが易しい言葉で解説する、という構成が貫かれています。投資用語が出てきても芸人の二人が「それ何ですか?」とすかさず聞き返すため、視聴者も一緒に疑問を解消できます。まさに初心者の知りたいツボを押さえたQ&A形式で進行するので、置いてけぼり感がありません。その結果、「投資未経験だけどこの動画なら分かりやすい!」と視聴者から高評価を得て、松井証券自身も初心者に優しい会社というブランディングに成功しています。
特にマヂカルラブリーの野田さんは、自身が投資未経験で「株ってギャンブルでしょ?」というような偏見もネタにして笑いを取ります。その度にテスタさんが「それは違いますよ~」と冷静に正す掛け合いが絶妙で、視聴者は自分の疑問や誤解がプロの解説で氷解する快感を得られます。芸人の親しみやすさで視聴ハードルを下げ、投資家のリアルな話で「ほほう!」と唸らせる。この緩急とギャップが視聴維持率を高め、シリーズへの熱狂的な支持を生みました。



松井証券のYouTubeは「金融×エンタメ」を見事に実現しています!
【事例②】SBI証券|インフルエンサー活用&コラボ企画で若年層を開拓
ネット証券大手のSBI証券も、YouTubeを積極活用しています。SBI証券は公式チャンネルに加え、初心者向け企画専門の「ビジネスドライブ! by SBI証券」というチャンネルを運営しています。公式チャンネルでは投資解説やマーケット情報といった硬派なコンテンツ(例:著名アナリストによる市況解説番組など)を配信しつつ、ビジネスドライブでは「お金について楽しく学べる動画」を多数公開しています。
ビジネスドライブは「株式投資を始めたいけど何から手を付けたらよいか分からない」という層に向けて、斬新な切り口でコンテンツを配信しているのが特徴です。
例えば最近ではABEMAの人気恋愛リアリティ番組『ラブキャッチャー』シリーズとのタイアップ企画とのコラボ動画を公開しました。
恋愛リアリティショーの出演メンバーが、愛かお金かに関して議論したり、「貯金1,000万円貯めるには?」「割り勘派○%」などマネークイズに答えるという異色の企画で、若者にも親しみやすく投資未経験層の心を掴む工夫をしています。エンタメコンテンツと金融知識を融合させ、人気コンテンツの力も借りて拡散を図るというSBI証券の柔軟な戦略が伺えます。
他にも、著名インフルエンサーとのコラボ動画も数多く配信しています。例えばビジネス系インフルエンサーの田端信太郎氏を招いた「投資初心者が知っておくべき3つの真実」といった動画を公開しています。
他にもYouTube登録者数100万人超のお笑いコンビ・さらば青春の光とタイアップし、彼らの持ちネタで投資を語る企画なども展開しています。こうした外部人気者の力を借りることで視聴ハードルを下げ、普段金融に興味のない層を呼び込む狙いです。
さらに、動画視聴からサービス申込への流れをきちんと設計している点も重要です。金融機関の中には「とりあえず動画を出してみた」だけで終わり、ビジネス成果に繋げられていない例もありますが、SBI証券は動画→口座開設というゴールを見据えている印象です。単なるブランディングではなくマーケティングチャネルとしてYouTubeを活用し切っている点で、非常に参考になる事例です。
【事例③】レオス・キャピタルワークス|楽しく学べる投資チャンネル「お金のまなびば!」
独立系資産運用会社のレオス・キャピタルワークス(投資信託「ひふみ」シリーズ運用会社)は、2021年1月に公式YouTubeチャンネル『お金のまなびば!』を開設しました。その伸びは凄まじく、開設からわずか3ヶ月後の2021年4月にチャンネル登録者数5万人、累計再生565万回を突破しています。
本チャンネルは名前の通り「お金や投資・経済について、わかりやすく楽しく学べる」ことを目的としています。金融リテラシー向上はもちろん、広義の「投資」(自己投資や人生設計含む)についても伝え、日本に自ら人生をデザインできる投資家を増やすというそんな壮大なビジョンが掲げられています。
コンテンツの柱の一つが、同社代表で「ひふみ」ファンドマネージャーの藤野英人氏と各界の著名人との対談動画です。起業家やスポーツ選手、文化人などをゲストに迎え、「お金観」や「人生への投資」について語り合う内容は、投資初心者から上級者まで幅広く興味を惹くものになっています。
専門家同士の小難しい議論ではなく、藤野氏の柔らかい人柄も相まって和やかでユーモアあるトークとなっており、「金融って怖そうと思ってたけど藤野さんの話は面白い!」といったコメントも見られます。会社トップ自らが顔を出し本音で語る姿は、視聴者に大きな安心感と信頼を与えています。
もう一つの柱が、マーケットや経済ニュースの解説動画です。例えば世界的な株高局面だった2021年初頭には、「なぜ株価は上昇しているのか」を藤野社長自ら分かりやすく解説する動画を公開し、これが550万回以上再生されました。
このようにタイムリーなテーマで専門家の見解を発信したことが、短期間での再生数・登録者急増につながったと分析できます。難しい経済状況も、藤野氏が豊富な比喩やデータを用いて噛み砕くので、初心者でも理解でき、「ここで経済ニュースの意味がやっとわかった」と感謝する声も上がっています。相場急変時に即座に動画を出せる機動力は、自社で運用しているからこその強みでしょう。
レオスはファンド運用会社として投資家向け情報提供をする立場ですが、その範囲に留まらず社会全体の金融リテラシー向上を掲げてコンテンツを作りました。その熱意が伝わったからこそ短期での5万人突破・さらには50万人目前という成果に繋がったのでしょう。
また、経営トップ自らが出演し発信する姿勢も重要な示唆です。藤野氏の親しみやすい語りが会社のブランディングになり、「ひふみ投信=信頼できる、応援したい」というファン心理を醸成しています。金融機関においてトップや社員が前面に出るのは勇気が要りますが、顔の見える発信は強い信頼を生むことをレオスの成功が証明しています。
【事例④】りそな銀行|銀行員ならではの豆知識動画で親近感アップ
りそな銀行は公式YouTubeチャンネルでテレビCMや商品紹介動画の他に、「銀行員が教える○○」シリーズのような豆知識系動画も公開しています。その一つが「銀行員が教える!札勘の仕方~上手なお札の数え方~」という動画です。
この動画では、銀行員が習得する紙幣の高速な数え方(札勘=さっかん)のコツを視聴者に実演付きで伝授しています。カメラアングルを工夫して手元の動きを様々な角度から映し、指の使い方やリズムなどを解説しています。
このような金融機関の裏側の技能を教えてくれる動画は珍しく、視聴者から「初めて知った!」「練習してみます」といった好評コメントが寄せられました。再生数も30万回を超え、銀行のイメージアップに貢献しています。銀行員の日常業務の一端を垣間見せることで親近感を持ってもらう狙いがあり、堅い金融機関がユーザーフレンドリーな情報発信をしている好例と言えます。
【事例⑤】チューリッヒ|専門用語を噛み砕いた動画で新規ユーザー獲得
チューリッヒ(外資系保険)の公式チャンネル『Green Music produced by Zurich』は、2022年開設以来急成長し、2024年5月時点で登録者数20万人を突破しました。
本チャンネルは「気候変動を共に考える」ことを目的に企画され、チューリッヒに賛同するミュージシャン達が日本各地の自然風景から着想を得て書き下ろした楽曲を、アニメ作品で有名な新井陽次郎監督の美しいアニメーション映像と融合させてヒーリングBGM動画を「チルBGM集」や「作業用BGM集」として配信しています。
これまでに60組以上のアーティストが参加し、2024年時点でチャンネル総再生回数は1,420万回超に達しています。
従来の保険商品PRではなく、音楽×自然×アニメーションというエンタメ性の高いコンテンツで幅広い層を惹きつけた点が大きいです。気候変動への関心喚起という社会的テーマ設定や、VTuberとのコラボレーション企画なども奏功し、保険に興味がなかった若年層も取り込んで登録者を大きく伸ばしました。
金融機関がYouTube運用を内製する際につまずきやすいポイント
ここまで成功事例を見てきましたが、実際に金融機関が自前でYouTube運用に乗り出すと、様々な壁に直面します。最後に、金融系コンテンツ制作で陥りがちな失敗パターンとその解決策のヒントを整理します。
動画編集スキルが社内になく高品質の動画を作れない
YouTube運用で最初につまずきやすいのが、動画編集の壁です。撮影までは何とかできても、編集段階で手が止まるケースは少なくありません。テロップの入れ方やカットのテンポ、図解の見せ方ひとつで、動画の分かりやすさや視聴維持率は大きく変わります。
しかし、金融機関の社内にはYouTube向け動画編集の経験者がいないことも多いのが実情です。その結果、「情報は正しいが見づらい」「説明が単調で最後まで見てもらえない」動画になりがちです。さらに編集に時間がかかりすぎると、1本仕上げるのに数週間を要し、継続運用そのものが難しくなります。金融機関のYouTubeでは、要点が整理されストレスなく見られる構成が重要ですが、その最低限の品質を担保できないことが大きな障壁になります。
そのため、動画編集は制作会社に依頼することがほとんどです。
企画が思いつかず、動画が続かない
次に多いのが、企画が続かないという課題です。初回は「とりあえず会社紹介」「YouTubeを始めました」と勢いで出せても、2本目、3本目で何を出せばよいのか分からなくなるケースがよく見られます。金融機関の場合、「間違ったことは言えない」「商品説明に寄りすぎてはいけない」と考えるあまり、テーマ選定のハードルが高くなりがちです。
その結果、社内で企画がまとまらず、更新が止まってしまいます。YouTubeは継続が前提のメディアであり、数本で成果が出ることはほとんどありません。本来は、初心者向け解説やよくある質問、制度の基本などテーマは数多くありますが、シリーズ化や型化ができないと、毎回ゼロから考えることになり、担当者の負担が急激に増えてしまいます。



近年はAIを使用することで企画案を出すことはできます。ただし、実際にバズる・申込を獲得できる企画立案は競合調査や最新トレンド、演者の出演可否や得意な領域などを考える必要があるため、より多角的かつ現実的な判断が求められます!
PDCAの回し方がわからない
YouTubeを始めたものの、「何をもって良し悪しを判断すればよいのか分からない」という声も多く聞かれます。再生回数だけを見て一喜一憂したり、逆に数値をほとんど確認せず感覚に頼って運用したりするケースも少なくありません。
YouTubeでは、クリック率や視聴維持率、平均視聴時間など複数の指標がありますが、それをどう改善につなげるかが分からなければPDCAは回りません。例えば「冒頭で離脱が多い」「特定テーマだけ再生が伸びている」と気づいても、次の企画や構成に反映できなければ意味がありません。
金融機関の担当者は分析が得意な方も多い一方、動画特有の指標や改善方法に慣れておらず、結果として動画を出しっぱなしにしてしまうケースが目立ちます。そのため、特に最初は専門のSNS運用会社にサポートを受けながらコンテンツのブラッシュアップを図る場合が多いです。
コンプライアンス・炎上リスクを恐れて無難になる
金融機関ならではの課題として、コンプライアンスや炎上リスクへの過度な警戒があります。法令遵守が最優先であることは当然ですが、その意識が強すぎるあまり、表現が極端に硬くなり、「正しいが誰も見ない」動画になってしまうケースが少なくありません。
専門用語が多く、注意書きばかりが目立つ内容では、視聴者にとって理解しづらくなります。その結果、再生数が伸びず、「YouTubeは金融機関に向いていない」という誤った判断につながることもあります。実際には、成果を出している金融機関ほど、守るべきラインを明確にした上で、言い回しや構成を工夫し、分かりやすさと親しみやすさを両立しています。リスクを恐れて何も挑戦しないこと自体が、情報発信力を弱めるリスクになる点は意識すべきです。
金融機関のYouTube運用ならファイマケへ相談!
ここまで、金融業界におけるYouTube活用の意義や成功の秘訣、事例と課題を見てきました。「よし、我が社も挑戦してみよう!」と思われた方もいるかもしれません。しかし実際に進めるとなると、企画立案から台本制作・撮影編集・効果測定まで、多くの専門ノウハウが必要です。金融機関内のリソースだけで賄うのは大変…と感じたなら、ぜひ私たちファイマケにご相談ください。
ファイマケ(株式会社ファイナンシャルマーケティング)は、金融業界に特化したSNS運用支援を提供しています。代表の苛原寛は元大手金融機関出身で、弊社は金融コンテンツ制作に1万件以上携わってきた実績があります。金融商品知識はもちろん、SNSで伸びる企画づくりや動画脚本術にも精通しており、「金融×SNS」のプロが皆様の課題を解決します。
具体的には、以下のようなご支援が可能です。
- YouTube戦略の策定: 貴社のターゲットや商品特性に合わせて、適切なコンテンツ戦略・チャンネルコンセプトを一緒に構築します。「まず何から始めればいい?」という段階でもお気軽にどうぞ。
- 動画コンテンツ企画・制作: 教育系からエンタメ系まで、多様な企画をご提案し、台本作成から撮影・編集までワンストップで行います。もちろんコンプライアンスチェック体制も万全です。
- 運用代行・効果測定: 投稿スケジュール管理やコメント対応、YouTubeアナリティクスを用いた効果分析レポート作成までお任せいただけます。KPI達成に向けた改善施策も随時ご提案します。
「情報発信力の強い金融機関」こそ、これからの時代に選ばれる金融機関です。YouTubeをはじめとするSNS運用でお悩みの際は、ぜひファイマケまでご連絡ください。専門チームが貴社の魅力を最大限に引き出し、数字につながる戦略を全力でご提案いたします。








