三井住友銀行のInstagram運用を徹底解説!成功の理由と注目事例を紹介!
三井住友銀行のInstagram(インスタ)運用が、今ひそかに注目を集めています。銀行という業種は、どうしても“堅い・真面目”というイメージを持たれがちですが、三井住友銀行はその常識をくつがえすような、親しみやすく戦略的なSNS運用を展開しています。
公式キャラクター「ミドすけ」を軸にしたユニークな投稿や、若年層に向けたサービス紹介、ストーリーズやリールの活用など、他の金融機関とは一線を画す運用スタイルは、SNS担当者にとって参考になる点が多いはずです。
本記事では、金融業界に特化したSNS支援を行う筆者(ファイマケ代表・苛原寛)が、三井住友銀行のInstagramアカウントを徹底分析。アカウントの特徴や投稿事例、他行との違いを解説しながら、自社に取り入れられるポイントまで詳しく紹介していきます。
- 金融機関でSNS運用を担当しているが、うまく成果が出せていない方
- 他社(とくにメガバンク)の運用事例を調べているマーケティング担当者
- Instagram運用のヒントを探しているが、何を見ればいいか迷っている方
- 成功事例だけでなく、なぜそれが「成功」なのかも知りたい方
三井住友銀行の公式Instagramとは?
アカウントの基本情報
三井住友銀行の公式Instagramアカウントは、2018年7月に開設され、現在のフォロワー数は約4.1万人(※2025年5月時点)にのぼります。企業アカウントとしては、安定した運用が継続されており、2019年3月にInstagramの認証バッジ(公式マーク)も取得済み。
投稿頻度は週2〜3回ほどで、ストーリーズの活用も多く、学生や新社会人向けの接点づくりを意識した運用スタイルが特徴です。Oliveフレキシブルペイの情報やイベント情報に加えて、公式キャラクターのミドすけが日常に関する投稿、お金に関するお役立ち情報を発信しています。
三井住友銀行のInstagramが成功事例と言える理由
三井住友銀行のInstagram運用が成功事例と言える理由は、他の金融機関と比べてフォロワー数やエンゲージメント率が高い点にあります。
若者向けのコンテンツ設計やキャラクター投稿が多くの共感を呼び、コメントやシェアなどのユーザー反応も良好です。また、ストーリーズでの情報発信も積極的で、「見てもらえるコンテンツづくり」に注力している点が、他行との差別化につながっています。
SNS特有のカジュアルな文体やユーモアを取り入れつつも、銀行としての信頼感を損なわない運用は、企業アカウントとしてのバランスの良さを感じさせます。
三井住友銀行のInstagramと他金融アカウントの比較表
三井住友銀行のInstagramアカウントが成功していると言えるのは、イメージだけではありません。実際に、他のメガバンクと比べてみると、フォロワー数や投稿への反応(いいね・再生数)といった数字の面でも成功していることがわかります。
ここでは、三井住友銀行と他行(例:三菱UFJ銀行、りそな銀行)のアカウントを比較しながら、データを確認してみましょう。
銀行名 | フォロワー数 | 平均いいね数(直近10投稿) | 平均リール再生回数(直近10投稿) |
三井住友銀行 | 4.1万人 | 409件 | 56,340回 |
みずほファイナンシャルグループ | 1.2万人 | 214件 | 5,689回 |
auじぶん銀行 | 6,600人 | 73件 | 1,683回 |
(※2025年5月時点)
上記の表から分かる通り、三井住友銀行は投稿ごとの反応が他行に比べて高く、アカウントの質でリードしていることが読み取れます。フォロワーが多いだけでなく、ユーザーとの双方向性が生まれている点が、成功事例とされる大きな要因です。
投稿内容の特徴
三井住友銀行のInstagram投稿は、預金や融資などを提供する金融機関としての役割を果たしつつ、ユーザーとの距離を縮める工夫がアカウントに見られます。具体的には、以下のような3つで構成されています。
・Olive(オリーブ)関連の紹介投稿新しい総合金融サービス「Olive」に関する情報を、イラストや図解を交えて丁寧に紹介。全国に展開中のOlive LOUNGEの出店情報など幅広い内容を届けています。 ・ミドすけを活用したブランディング投稿公式キャラクター「ミドすけ」が登場する投稿は、親しみやすさがあり難しい内容も分かりやすく解説。季節のイベントや日常ネタなども含めて、ユーザーとのつながりを意識した情報を伝えています。 ・ライフハック系の情報発信貯金のコツやキャッシュレス決済の便利な使い方など、日常生活に役立つ知識を発信。生活者目線に立ったタメになる情報を通じて、金融サービスへの関心を引き出しています。 |
(↑画像を入れる箇所)
上記のように、商品PRと親しみコンテンツのバランスが取れた設計が、幅広い層へのアプローチを可能にしています。

サービス紹介と親しみやすいコンテンツをバランスよく組み合わせており、企業アカウントとしての信頼性と共感性を両立できています。
投稿頻度・形式の分析
三井住友銀行のInstagramは、視覚的な工夫と定期的な更新によって、ユーザーとの接点を保ち続けています。投稿形式は以下のような傾向が見られます。
・投稿頻度:週に2~3回のペースで更新。 ・投稿形式の比率(直近20投稿)・静止画投稿(単体の画像):約30%・動画投稿(リール):約35%・カルーセル投稿(複数枚スライド):約35% ・トンマナ(トーン&マナー):デザインは柔らかい色味やポップなフォントを使い、銀行らしさに親しみを加えたビジュアル。言葉遣いも丁寧ながらも堅すぎず、SNSらしいカジュアルさを感じさせます。 |
こうした形式と頻度の工夫が、ユーザーにとって「毎日でも見たくなるアカウント」としての魅力を高めています。



リール投稿は認知拡大や拡散、カルーセル投稿はサービス情報をまとめて伝えたいときに有効です。それぞれの特性を使い分けて運用することが、成功の鍵となります!
三井住友銀行Instagramの強みと運用ポイント
キャラクター活用による親しみと情報発信の両立
三井住友銀行のInstagram運用における最大の特徴は、公式キャラクターのミドすけの効果的な活用です。マスコットとして以外にも、投稿の語り手や案内役としての役割を持たせることで、堅くなりがちな金融情報を分かりやすく伝えることに成功しています。
たとえばOliveなどのサービス紹介も、ミドすけが登場することで親しみやすくなり、投稿全体に温かみや親近感が加わっています。ユーザーとのつながりを生み出すキャラクター戦略は、他の金融機関にはない大きな差別化要素といえるでしょう。
サービス導線を意識したプロフィールとハイライト設計
プロフィール文やハイライトの設計も、三井住友銀行の運用の強みです。プロフィールでは、誰に向けてどんな情報を発信するのか、本アカウントをフォローするメリットが端的にまとめられえいます。
さらに、ハイライトではキャンペーンや注目の投稿、リスク説明などが整理されており、初見のユーザーでも迷わず情報へアクセスできます。このように、プロフィール設計からアカウント全体の導線までを一貫して整えていることが、フォロー率の高さやサービス認知につながっていると考えられます。
投稿デザインの工夫でサービス紹介をスムーズに




三井住友銀行の投稿には、視認性の高いデザインとストーリー性のある構成が一貫して見られるのが特徴です。
一例を挙げると、1投稿に複数枚の画像を組み合わせたカルーセル形式では、ミドすけのイラストやシンプルなテキストで情報を段階的に提示しています。ユーザーはスクロールするだけでサービスのメリットや利用シーンを自然に理解できるのがポイント。
さらに、ストーリーズやハイライトでは、実際のユーザー投稿やキャンペーン参加例など、UGC的な要素を取り入れることでリアルな体験の訴求力も強化。これにより、広告感を抑えながら興味関心を高める運用が実現されています。
注目投稿に見る!フォロワーを増やす工夫とは?
三井住友銀行のInstagramでは、それぞれの投稿にフォロワー獲得やファン化のための工夫が丁寧に盛り込まれています。特に反響の大きかった投稿に共通するポイントを分析すると、企業アカウント運用においてすぐに活用できるヒントが見えてくることが分かるでしょう。
三井住友銀行のInstagramのアカウントの投稿のなかで注目されたのが、新生活の時期に合わせて投稿された「Olive」関連コンテンツ。
給与受取をOliveに設定することでポイントが貰える方法や定額自動入金など、口座開設のメリットを現役銀行員が分かりやすく伝えており、「Oliveで資産運用を始めてみよう」という自然な導線を設計。
投稿タイミングやCTA(行動喚起)への導き方が的確で、新生活に向けて情報を探しているユーザーに向けた投稿が関心を集めました。また、フォロワーが増えやすい投稿には一定の傾向があります。
・日常に役立つ情報(ライフハック・お金の豆知識) ・季節や時事に絡めた投稿(例:確定申告や年末調整など) ・アイドルグループのFRUITS ZIPPERが登場する投稿 |
三井住友銀行のInstagramでは、フォロワーが自然と増える投稿にはいくつかの共通する特徴が見られます。それは、「共感されやすい」「役立つ」「シェアしたくなる」という3つの軸に基づいた内容です。
たとえば、お金に関する豆知識や日常で使えるライフハックは、ユーザーにとってちょっと知って得する有益な情報として受け取られやすく、保存率やシェア率が高くなります。また、「確定申告」「年末調整」「新生活」といった季節感やライフイベントに連動した投稿も、そのタイミングならではの共感や関心を呼び、拡散力を持っているのが特徴。
そのほかに注目を集めたのは、アイドルグループのFRUITS ZIPPERが三井住友銀行の魅力を伝えるInstagram投稿です。三井住友銀行を開設するメリットやお得な情報を紹介しながら、彼女らがユーザーに語りかけることでユーザーとの距離を縮める工夫を凝らしたコンテンツを発信。
具体的には、銀行のサービスやキャンペーン情報をわかりやすく伝えるだけでなく、親しみやすいビジュアルや言葉遣いを用いることで、フォロワーの関心を引きつけています。このような取り組みは、金融機関の堅いイメージを和らげ、若年層を中心とした新たな顧客層の獲得に繋がっています。



投稿のタイミングや語り口、キャラクターを統一させることは、フォロワーの定着に直結します。親しみやすさと情報の有益性の両立ができている点が三井住友銀行の強みといえるでしょう。継続的に見てもらう仕掛けとして、ストーリーズや参加型コンテンツの活用もぜひ取り入れたい要素です。
自社でも実践するには?SNS運用を成功させる3つのポイント
三井住友銀行のInstagram運用は、キャラクターや投稿デザインだけでなく、アカウント全体の設計や幅広い知識が身に付く投稿内容によりフォロワーやいいねを獲得しています。
ここでは、自社のSNS施策を成功させるために押さえておきたい3つの実践ポイントを解説します。
Instagramアカウントの目的と役割を明確にする
SNS運用で最初にするべきことは、「このアカウントは何のために存在するのか」を明確にすることです。三井住友銀行では、親しみやすさをベースにしつつ、若年層への情報提供やサービスの認知拡大といった目的が一貫しており、投稿内容や表現、キャラクターの使い方にもズレがありません。
目的が明確であれば、どんな投稿をすべきか、誰に届けるべきかが自ずと見えてきます。最初の設計こそが、運用全体の軸になるのです。



アカウントを作る目的や設計が曖昧なまま運用を始めるケースは多く見られます。ターゲットや発信する軸を明確にすることで、成果につながる運用を実行しましょう。
プロフィールとハイライトを入口として最適化する
アカウントに訪れたユーザーがフォローするかどうかは、最初の3秒が勝負とも言われています。そこで重要になるのが、プロフィール文とハイライトの構成です。三井住友銀行のInstagramでは、Oliveやキャンペーン、キャラクター紹介などが整理されているので、迷わず情報にたどり着けるようになっています。
自社でも誰に向けて何を発信しているのか、どんな情報があるのかがひと目で伝わる構成を心がけることで、フォロー率や滞在時間が向上します。



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Instagramのアルゴリズムを理解する
Instagramの投稿内容だけでなく、アルゴリズムを理解することも成果に直結します。たとえば静止画フィード投稿では保存されること、リールでは最初の数秒で離脱させないことが評価基準の一つです。
三井住友銀行では、冒頭にミドすけのキャッチーなセリフや問いかけを配置し、視聴者を引きつけるなど工夫が見られます。こうした細かな最適化を重ねることで、高いエンゲージメントを維持しているのです。
SNS運用代行を活用する
金融業界でも、SNSを活用した情報発信は今や当たり前の時代です。三井住友銀行のようなメガバンクだけでなく、地銀や信金などでも公式アカウントの運用が進んでいます。とはいえ、日々の業務と並行してSNSを企画・運用していくのは簡単ではありません。
ノウハウやリソースの不足から、継続や成果につながらないケースも多く見られます。そうした場合には、SNS運用に強い外部パートナーの活用が有効な選択肢になるでしょう。戦略面から運用・改善までを一貫して任せることで、精度と成果の両立が可能になります。株式会社ファイマケは、金融機関専門のSNS支援会社として多数の実績を持ちます。1級ファイナンシャル・プランナーがコンテンツを監修し、金融特有の表現や規制にも対応。
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